台湾完全ガイド2025
絶対に外せない観光スポットとグルメ情報【最新版】
はじめに – 台湾の魅力とは
台湾は日本から飛行機でわずか3〜4時間という近さにありながら、異国情緒溢れる魅力的な旅行先です。親日的な国民性、豊かな食文化、美しい自然景観、そして深い歴史が融合した台湾は、初めての海外旅行先としても、何度でも訪れたくなるリピーターにとっても理想的な目的地となっています。
2025年の台湾は、コロナ禍を経てさらに進化を遂げています。新しい観光施設のオープン、交通インフラの整備、そしてデジタル化の推進により、より快適で便利な旅行が楽しめるようになりました。MRTの路線拡張、キャッシュレス決済の普及、多言語対応の充実など、訪日外国人にとっても訪れやすい環境が整っています。
この記事で分かること
- 台湾旅行の基本情報とベストシーズン
- 主要都市の観光スポットと見どころ
- 絶対に食べたい台湾グルメ情報
- 効率的な移動方法と交通手段
- 実用的な旅行のヒントと注意事項
- 3泊4日のモデルコース
本記事では、台湾旅行を計画する皆様に向けて、2025年最新の観光情報を網羅的にお届けします。台北をはじめとする主要都市の見どころ、地元の人々が愛するグルメスポット、効率的な移動方法まで、実際に役立つ情報を厳選してご紹介します。
台湾基本情報
ベストシーズン(いつ行くべきか)
台湾は亜熱帯気候に属し、年間を通じて温暖な気候が特徴です。しかし、訪れる時期によって楽しみ方が大きく変わります。
| 季節 | 期間 | 特徴 | おすすめ度 |
|---|---|---|---|
| 春 | 3月〜5月 | 過ごしやすい気候。花が咲き誇る美しい季節 | ★★★★★ |
| 夏 | 6月〜8月 | 暑く湿度が高い。台風シーズン開始 | ★★★☆☆ |
| 秋 | 9月〜11月 | 爽やかで快適。旅行のベストシーズン | ★★★★★ |
| 冬 | 12月〜2月 | 比較的涼しいが温暖。北部は雨が多い | ★★★★☆ |
💡 旅行プランニングのヒント
10月〜11月、3月〜4月が最も快適な旅行シーズンです。気温は20〜28度程度で、湿度も比較的低く、観光に最適な気候となります。旧正月(春節)の時期は多くの店舗が休業するため避けるのが賢明です。
ビザ・入国要件
日本国籍の方は、観光目的で90日以内の滞在であればビザは不要です。入国に必要なものは以下の通りです。
- パスポート:滞在日数以上の有効期限があること(推奨は6ヶ月以上)
- 帰国便の航空券:往復または次の目的地への航空券
- 入国カード:機内で配布されるか、到着時に記入
2025年の入国手続き最新情報
台湾では入国審査のデジタル化が進んでおり、事前にオンラインで入国カードを記入できるシステムが導入されています。台湾移民署のウェブサイトから事前登録することで、到着時の手続きがスムーズになります。
通貨・予算の目安
台湾の通貨は新台湾ドル(NT$またはTWD)です。2025年10月現在のレートは、1NT$ = 約4.8円です。
1日あたりの予算目安
| 旅行スタイル | 予算(NT$) | 予算(日本円) |
|---|---|---|
| バックパッカー | 1,000〜1,500 | 約4,800〜7,200円 |
| ミッドレンジ | 2,500〜4,000 | 約12,000〜19,200円 |
| ラグジュアリー | 5,000以上 | 約24,000円以上 |
台湾は日本と比較して物価が安く、特に食事や交通費は非常にリーズナブルです。夜市での食事は100〜200NT$程度、MRT運賃は20〜65NT$、タクシーの初乗りは70NT$からとなっています。
気候と服装アドバイス
台湾北部と南部では気候が異なるため、訪れる地域に応じた服装の準備が必要です。
季節別の服装ガイド
- 春・秋(3〜5月、9〜11月):長袖シャツと薄手のジャケット。日中は半袖でも快適ですが、朝晩は冷えることがあります
- 夏(6〜8月):通気性の良い半袖と短パン。ただし、室内の冷房が強いため薄手の羽織りものが必須です
- 冬(12〜2月):長袖とジャケット。北部では厚手のアウターが必要な日もあります
💡 持ち物アドバイス
- 折りたたみ傘またはレインコート(突然の雨に対応)
- 日焼け止めとサングラス(日差しが強い)
- 歩きやすいスニーカー(石畳が多い観光地向け)
- 薄手のカーディガン(冷房対策)
台湾へのアクセス
主要空港
台湾には3つの主要国際空港があります。
1. 桃園国際空港(TPE)
台湾最大の国際空港で、ほとんどの国際線が発着します。台北市中心部から西へ約40km、車で約50分の距離に位置しています。第1ターミナルと第2ターミナルがあり、ショッピングや飲食施設も充実しています。
2. 台北松山空港(TSA)
台北市内に位置する便利な空港で、主に国内線と一部の国際線が運航しています。MRT文湖線でアクセスでき、市内への移動が非常に便利です。日本からは羽田空港との路線があります。
3. 高雄国際空港(KHH)
台湾南部の玄関口で、南部観光の拠点として利用されます。MRT紅線で市内中心部まで約15分とアクセスが良好です。
日本からのフライト情報
日本から台湾へは、多くの都市から直行便が運航しており、アクセスは非常に便利です。
| 出発地 | 到着地 | 所要時間 | 主な航空会社 |
|---|---|---|---|
| 東京(成田・羽田) | 台北 | 約3.5〜4時間 | JAL、ANA、チャイナエアライン、エバー航空、Peach、タイガーエア |
| 大阪(関西) | 台北 | 約3時間 | JAL、ANA、チャイナエアライン、Peach |
| 名古屋 | 台北 | 約3.5時間 | チャイナエアライン、タイガーエア |
| 福岡 | 台北 | 約2.5時間 | チャイナエアライン、タイガーエア |
| 札幌 | 台北 | 約4.5時間 | チャイナエアライン、タイガーエア |
💡 航空券予約のコツ
LCC(格安航空会社)を利用すれば、往復2〜3万円程度で渡航できることもあります。ただし、受託手荷物は別料金となる場合が多いため、総額を確認しましょう。フルサービスキャリアは機内食や手荷物が含まれており、快適性を重視する方におすすめです。
空港から市内へのアクセス方法
桃園国際空港から台北市内
1. MRT(桃園機場捷運)
- 所要時間:約35〜50分
- 料金:160NT$
- 運行時間:6:00〜23:30
- 特徴:最も経済的で確実な方法。直達車(急行)と普通車があります
2. 空港バス
- 所要時間:約50〜70分(交通状況による)
- 料金:120〜145NT$
- 特徴:24時間運行、市内各地への路線が充実
3. タクシー
- 所要時間:約40〜60分
- 料金:1,000〜1,500NT$
- 特徴:深夜や荷物が多い場合に便利
台北松山空港から市内
MRT文湖線の松山機場駅に直結しており、市内中心部まで約20分でアクセスできます。非常に便利な立地です。
高雄国際空港から市内
MRT紅線の高雄国際機場駅に直結しており、市内中心部の美麗島駅まで約15分です。料金は35〜50NT$と非常にリーズナブルです。
台湾国内の移動方法
新幹線(高鐵)の利用法
台湾高速鉄道(Taiwan High Speed Rail、略称:高鐵)は、台北から高雄まで西部を縦断する高速鉄道です。最高速度300km/hで運行し、台北から高雄まで最速1時間36分で結びます。
主要駅と所要時間
| 区間 | 所要時間 | 料金(標準車両) |
|---|---|---|
| 台北 → 台中 | 約50分 | 700NT$ |
| 台北 → 台南 | 約1時間30分 | 1,350NT$ |
| 台北 → 高雄 | 約1時間36分 | 1,490NT$ |
外国人限定割引パス
「高鐵3日パス」や「高鐵フレキシブル2日パス」など、外国人旅行者向けの割引パスが販売されています。3日以内に何度でも乗車できるパスは2,200NT$で、複数都市を巡る場合は非常にお得です。パスポート提示が必要なので、購入時には忘れずに持参しましょう。
MRT(地下鉄)の便利な使い方
台北と高雄にはMRT(大衆捷運系統)と呼ばれる地下鉄・高架鉄道システムがあり、観光の主要な移動手段となります。
台北MRT
6路線が運行しており、主要観光スポットのほとんどにアクセスできます。運行時間は6:00〜24:00、運賃は20〜65NT$です。駅構内は清潔で、案内表示も日本語に対応しています。
高雄MRT
紅線(南北線)と橘線(東西線)の2路線があり、主要観光地や商業エリアを網羅しています。運賃は20〜45NT$で、台北よりもさらにリーズナブルです。
💡 MRT利用の注意点
- 車内での飲食は厳禁です(罰金1,500〜7,500NT$)
- 優先席は高齢者や妊婦、体の不自由な方のために確保しましょう
- エスカレーターは右側に立ち、左側を急ぐ人のために空けます
バス・タクシー・レンタルバイク
路線バス
台北や高雄では路線バスネットワークが発達しており、MRTと組み合わせることで市内の隅々までアクセスできます。料金は15〜30NT$程度で、交通カードを使えばMRTとの乗り継ぎ割引が適用されます。
タクシー
台湾のタクシーは黄色(台北)または黄色とオレンジ(高雄)で、料金は比較的リーズナブルです。初乗りは70NT$からで、メーター制が基本です。配車アプリ「台灣大車隊55688」や「TaxiGo」を使えば、言葉の心配も少なく、キャッシュレス決済も可能です。
レンタルバイク・自転車
台北市内では「YouBike」という公共自転車シェアリングシステムが普及しており、観光に便利です。最初の30分は10NT$、その後30分ごとに20NT$です。レンタルバイクは国際免許証が必要ですが、短距離移動に非常に便利です。
交通系ICカード(悠遊カード)
悠遊カード(EasyCard)は、台湾旅行に必須のICカードです。MRT、バス、コンビニ、一部の飲食店で使用できます。
悠遊カードのメリット
- MRTやバスの運賃が最大20%割引
- 乗り継ぎ割引が自動適用
- 毎回切符を購入する手間が不要
- コンビニやスーパーでの買い物にも使用可能
カードは100NT$でMRT駅やコンビニで購入でき、100NT$単位でチャージできます。デポジットは不要で、残高は次回の訪台時にも使用できます。
2025年の最新情報
悠遊カードはスマートフォンのモバイルアプリ版も登場しており、物理カードなしでも利用できるようになりました。対応スマートフォンをお持ちの方は、アプリをダウンロードして利用すると便利です。
台北 – 首都の魅力を満喫
台北は台湾の首都であり、最大の都市です。現代的な高層ビルと伝統的な寺院が共存し、活気あふれる夜市と洗練されたカフェが隣り合う、多彩な魅力を持つ都市です。
必訪スポット
台北101
高さ508mを誇る台北のランドマークタワーで、かつて世界一の高さを誇った超高層ビルです。89階の屋内展望台と91階の屋外展望台からは、台北市内を360度見渡すことができます。
- 営業時間:11:00〜21:00(最終入場20:00)
- 入場料:600NT$(大人)
- 所要時間:1〜2時間
- アクセス:MRT淡水信義線「台北101/世貿」駅直結
💡 おすすめの訪問時間
夕方に訪れて夕日を眺め、そのまま夜景まで楽しむのがベストです。晴れた日には遠く陽明山や淡水まで見渡せます。地下1階から5階はショッピングモールになっており、ディンタイフォン(鼎泰豊)など有名レストランも入っています。
台北のランドマーク、台北101と煌めく市街地の夜景
故宮博物院
世界四大博物館の一つに数えられ、中国文化の至宝約70万点を収蔵しています。翡翠でできた「翠玉白菜」や豚の角煮そっくりの「肉形石」など、必見の展示品が揃っています。
- 営業時間:8:30〜18:30(金・土は21:00まで)
- 入場料:350NT$(大人)
- 所要時間:2〜4時間
- アクセス:MRT淡水信義線「士林」駅からバス、または「剣潭」駅からバス
展示は定期的に入れ替わるため、事前に公式サイトで「翠玉白菜」などの人気展示品の展示状況を確認することをおすすめします。日本語の音声ガイド(100NT$)を借りると、より深く理解できます。
龍山寺
1738年に創建された台北最古の寺院で、仏教、道教、儒教が融合した台湾独特の信仰の場です。精巧な彫刻と鮮やかな装飾が見事で、地元の人々の信仰の篤さを肌で感じられます。
- 営業時間:6:00〜22:00
- 入場料:無料
- 所要時間:30分〜1時間
- アクセス:MRT板南線「龍山寺」駅徒歩1分
⚠️ 参拝のマナー
寺院では露出の多い服装は避け、帽子を取りましょう。写真撮影は可能ですが、参拝者の邪魔にならないよう配慮が必要です。本殿内部は撮影禁止の場合もあるので、標識を確認しましょう。
その他の主要スポット
- 中正紀念堂:蒋介石を記念した壮大な建築物。衛兵交代式は必見(毎時00分)
- 国父紀念館:孫文を記念した施設。台北101を背景にした写真スポットとしても人気
- 迪化街:乾物や漢方薬、お茶を扱う伝統的な問屋街。バロック様式の建物が美しい
- 猫空:ロープウェイで行く茶畑の広がる景勝地。茶芸館でお茶を楽しめます
人気夜市
台北には数多くの夜市があり、それぞれ異なる魅力があります。
士林夜市
台北最大級の夜市で、観光客にも地元の人にも人気です。地下1階の美食区には数百の屋台が並び、様々な台湾グルメを楽しめます。
- 営業時間:15:00〜翌1:00(店舗により異なる)
- アクセス:MRT淡水信義線「剣潭」駅徒歩5分
- おすすめグルメ:大餅包小餅、豪大大鶏排、生煎包
饒河街夜市
全長約600mの一本道に屋台がびっしり並ぶ、歩きやすくコンパクトな夜市です。入口の福州世祖胡椒餅は行列必至の人気店です。
- 営業時間:17:00〜24:00
- アクセス:MRT松山新店線「松山」駅徒歩3分
- おすすめグルメ:胡椒餅、薬膳排骨、麻辣臭豆腐
寧夏夜市
地元の人に愛される食べ物中心の夜市で、観光客が比較的少なく、より本格的な台湾グルメを楽しめます。
- 営業時間:17:00〜翌1:00
- アクセス:MRT中和新蘆線「雙連」駅徒歩10分
- おすすめグルメ:蚵仔煎(牡蠣オムレツ)、豬肝湯、芋圓
おすすめグルメエリア
永康街
鼎泰豊本店があることで有名なグルメストリートです。おしゃれなカフェやレストラン、雑貨店が並び、食べ歩きにもショッピングにも最適です。
東区(忠孝復興・国父紀念館周辺)
トレンディなレストランやカフェ、ショップが集まる台北の中心商業地区です。若者に人気のエリアで、ナイトライフも充実しています。
中山エリア
日本人街として知られ、日本食レストランも多くあります。三越や新光三越など大型デパートもあり、ショッピングにも便利です。
ショッピングスポット
- 信義区:台北101周辺に新光三越、微風広場など高級ショッピングモールが集中
- 西門町:若者文化の中心地で、ファッション、コスメ、雑貨のショッピングに最適
- 光華商場:電化製品とパソコンパーツの専門店が集まる秋葉原的エリア
- 華山1914文創園区:元酒造工場を改装したアートスペースで、クリエイティブな雑貨やカフェが人気
九份・十分 – ノスタルジックな町並み
九份の見どころと楽しみ方
九份は台北から北東約40kmに位置する山間の町で、かつて金鉱で栄えた歴史を持ちます。狭い石段の路地に赤提灯が灯る幻想的な景観は、宮崎駿監督の「千と千尋の神隠し」のモデルの一つとされ(公式には否定されていますが)、世界中から観光客が訪れる人気スポットとなっています。
主要スポット
基山街
九份のメインストリートで、お土産店や食べ物屋が軒を連ねます。名物の芋圓(タロイモ団子入りスイーツ)、魚丸湯(魚のつみれスープ)、草餅などを食べ歩きながら散策できます。
豎崎路
急な石段が続く路地で、両側に茶芸館が並びます。夕暮れ時には赤提灯が灯り、九份の最も象徴的な景色が見られます。阿妹茶酒館からの眺めが特に美しく、撮影スポットとして人気です。
海悦楼
高台にある展望スポットで、九份の街並みと遠くに広がる海を一望できます。天気が良ければ絶景が楽しめます。
💡 九份観光のベストタイミング
平日の午前中は比較的空いていますが、最も美しいのは夕暮れ時です。16:00頃に到着し、明るいうちに散策を始め、日没後の提灯が灯る幻想的な雰囲気を楽しむのがおすすめです。週末や休日は非常に混雑するため、可能であれば平日の訪問をおすすめします。
夕暮れ時の九份。赤提灯が灯る幻想的な風景
九份へのアクセス
- バス:台北駅または忠孝復興駅から基隆客運1062番バスで約1時間30分(102NT$)
- 電車+バス:台鉄で瑞芳駅まで行き、そこからバス(15分、19NT$)またはタクシー(10分、205NT$)
- ツアー:十分とセットになった日帰りツアーが多数あり、効率的に回れます
十分でランタン上げ体験
十分は台北から東へ約30kmの山間部にある小さな町で、天燈(ランタン)上げで有名です。願い事を書いた巨大なランタンを空へ飛ばす体験は、台湾旅行のハイライトの一つとなるでしょう。
ランタン上げ体験
ランタンは色ごとに意味があり、願い事に応じて選びます。
| 色 | 意味 |
|---|---|
| 赤 | 健康・平安 |
| 黄 | 金運・仕事運 |
| 青 | 学業成就 |
| ピンク | 恋愛成就 |
| 四色 | 全ての願い |
料金は200〜250NT$で、店員が写真や動画撮影を手伝ってくれます。線路の上でランタンを上げるという非日常的な体験ができます。
十分瀑布
「台湾のナイアガラ」と呼ばれる、幅40m、高さ20mの迫力ある滝です。十分駅から徒歩約25分の距離にあり、マイナスイオンたっぷりの自然を満喫できます。入場無料で、遊歩道が整備されているため気軽に訪れることができます。
アクセスと所要時間
台北から十分へは台鉄平溪線でアクセスできます。瑞芳駅で平溪線に乗り換え、約30分で十分駅に到着します。九份と十分を組み合わせた1日観光が人気で、順序は以下がおすすめです。
おすすめルート
台北 → 瑞芳 → 十分(ランタン上げ)→ 瑞芳 → 九份(夕方〜夜)→ 台北
このルートなら、十分で昼間にランタン上げを楽しみ、九份では夕暮れから夜の幻想的な雰囲気を満喫できます。所要時間は移動時間を含めて約8〜10時間です。
台中 – アートと自然の融合
台湾第二の都市である台中は、台北から新幹線で約50分の距離にあります。年間を通じて温暖な気候に恵まれ、「台湾で最も住みやすい街」として知られています。アートスポット、自然景観、グルメが融合した魅力的な都市です。
彩虹眷村(レインボービレッジ)
元軍人村の壁や地面に、当時90歳を超えた黄永阜さん(通称:彩虹爺爺)が鮮やかな絵を描き続けたことで有名になった観光スポットです。カラフルで楽しい絵に囲まれた小さな村は、写真映えスポットとして世界中から観光客が訪れます。
- 営業時間:8:00〜18:00
- 入場料:無料
- 所要時間:30分〜1時間
- アクセス:台中駅からバス27番または70番で「彩虹眷村」下車
💡 撮影のコツ
午前中の方が光の加減が良く、写真が綺麗に撮れます。週末は非常に混雑するため、平日の訪問がおすすめです。村内にはカフェやお土産ショップもあります。
宮原眼科・第二市場
宮原眼科
日本統治時代に実在した眼科医院を改装した、美しい建物のスイーツ店です。高い天井と壁一面の本棚が図書館のようで、フォトジェニックなスポットとして人気です。ここのアイスクリームは絶品で、トッピングが豊富なことでも有名です。
- 営業時間:10:00〜22:00
- アクセス:台中駅徒歩5分
- 人気メニュー:アイスクリーム(120〜200NT$)、パイナップルケーキ
第二市場
1917年創業の歴史ある伝統市場で、地元の人々が通う食堂や名店が集まっています。特に山河魯肉飯、王家菜頭粿糯米腸、顏記肉包などが有名です。朝食や昼食に訪れるのがおすすめです。
高美湿地の絶景
台中西部の海岸に広がる湿地帯で、「台湾のウユニ塩湖」とも称される美しい景観が楽しめます。夕日が沈む時間帯には、空と海が一体となった幻想的な風景が広がり、多くの写真家やカップルが訪れます。
- ベスト訪問時間:日没の1時間前
- アクセス:台中駅からバス309番で約1時間
- 所要時間:1〜2時間
⚠️ 訪問時の注意
湿地を歩く場合は濡れてもいい靴を用意しましょう。干潮時にしか歩けないため、事前に潮汐表を確認することをおすすめします。また、夕方は風が強く冷えることがあるので、羽織るものを持参しましょう。
その他の台中おすすめスポット
- 国立台湾美術館:台湾最大の美術館で、入場無料。現代アートのコレクションが充実
- 草悟道:全長3.6kmの緑豊かな散歩道。週末にはマーケットが開かれることも
- 逢甲夜市:台中最大の夜市で、学生街ならではの活気とリーズナブルな屋台グルメが楽しめます
- 審計新村:古い官舎を改装したクリエイティブビレッジ。おしゃれなカフェやショップが人気
台南 – 歴史とグルメの街
台南は台湾最古の都市で、かつて台湾の首都でした。400年以上の歴史を持ち、多くの歴史的建造物や寺院が残る文化の中心地です。また「美食の都」としても知られ、台湾グルメ発祥の地として多くの名店が軒を連ねています。
古都の名所巡り
赤崁楼(赤嵌樓)
1653年にオランダ人によって建てられた要塞で、台南を代表する歴史建築です。中国式の楼閣と西洋式の建築が融合したユニークな外観が特徴です。
- 営業時間:8:30〜21:30
- 入場料:50NT$
- 所要時間:30分〜1時間
- アクセス:台南駅からバスで約15分
安平古堡
1624年にオランダ東インド会社が建設した台湾最古の要塞です。展望台からは安平の街並みと港を一望できます。近くには安平老街があり、散策や食べ歩きが楽しめます。
孔子廟
1665年に建立された台湾最古の孔子廟で、国家一級古跡に指定されています。静謐な雰囲気の中、美しい中国式建築を鑑賞できます。
神農街
清朝時代の建物が保存された古い街並みで、夜にはランタンが灯り幻想的な雰囲気に包まれます。おしゃれなカフェやバー、雑貨店が並び、若者にも人気のスポットです。
台南の伝統建築美。精巧な装飾が施された歴史的寺院
台南グルメの名店
台南は「台湾の胃袋」と呼ばれるほど、美味しい食べ物が集まる街です。朝から晩まで食べ歩きが楽しめます。
必食グルメ
度小月 担仔麺
台南名物の担仔麺発祥の店。小ぶりの碗に入ったエビ出汁の効いた麺料理は、あっさりしながらも深い味わいです。
- 料金:70NT$〜
- 営業時間:11:00〜22:00
富盛号 碗粿
台南の伝統的な朝食、碗粿(米粉を蒸したもの)の名店。モチモチとした食感とあっさりした味付けが人気です。
- 料金:40NT$
- 営業時間:6:00〜売り切れ次第終了(通常昼頃)
阿堂鹹粥
海鮮たっぷりのお粥が有名な店。朝から地元の人で賑わう人気店です。
義豊冬瓜茶
冬瓜茶(冬瓜のお茶)の老舗。甘さ控えめで、台南観光の水分補給に最適です。
安平老街の蝦餅・蝦捲
エビせんべい(蝦餅)とエビ春巻き(蝦捲)は安平名物。揚げたてを食べ歩きできます。
台南グルメの楽しみ方
台南の名店は小さな店が多く、1品の量も少なめです。そのため、複数の店をはしごして色々な料理を少しずつ楽しむのが台南流です。朝食から始めて、昼食、おやつ、夕食と、1日中食べ歩きを楽しみましょう。
おすすめモデルコース
台南1日観光コース
- 7:00 – 朝食:富盛号で碗粿または阿堂鹹粥でお粥
- 9:00 – 赤崁楼:歴史建築を見学
- 10:30 – 孔子廟:静かな朝の散策
- 12:00 – 昼食:度小月で担仔麺
- 14:00 – 安平古堡・安平老街:歴史スポットと食べ歩き
- 16:00 – おやつ:安平で蝦捲または同記安平豆花でスイーツ
- 18:00 – 神農街:夕暮れ時の散策
- 19:00 – 夕食:花園夜市(木・土・日のみ)またはレストランで台南料理
台南は台北から新幹線で約1時間30分、日帰りも可能ですが、1〜2泊してゆっくり巡るのがおすすめです。
高雄 – 南部最大の港湾都市
高雄は台湾第三の都市で、南部最大の港湾都市です。年間を通じて温暖な気候に恵まれ、のんびりとした雰囲気が魅力です。近年は都市開発が進み、モダンな観光スポットも増えています。
蓮池潭・龍虎塔
高雄を代表する観光スポットで、湖の畔に建つ龍虎塔は高雄のシンボルとなっています。龍の口から入り、虎の口から出ると災いを避け、福を呼ぶと言われています。
- 営業時間:24時間(塔は8:00〜18:00)
- 入場料:無料
- 所要時間:1〜2時間
- アクセス:MRT紅線「左営」駅から徒歩15分
蓮池潭周辺には龍虎塔以外にも、春秋閣、五里亭など多くの寺廟建築があり、散策が楽しめます。夕方には美しい夕日が見られることも。
駁二芸術特区
古い港の倉庫群を改装したアートスペースで、現代アートのギャラリー、カフェ、ショップ、パフォーマンススペースなどが集まっています。週末にはマーケットやイベントが開催されることも多く、クリエイティブな雰囲気に満ちています。
- 営業時間:10:00〜18:00(店舗により異なる)
- 入場料:無料(一部展示は有料)
- アクセス:MRT橘線「西子湾」駅徒歩5分
💡 写真スポット
倉庫の壁に描かれた巨大なストリートアートや、ユニークなオブジェが点在しており、インスタ映えする写真が撮れます。特に「鋼鐵機器人」の巨大ロボットは必見です。
六合夜市
高雄で最も有名な夜市で、観光客に人気です。約180mの通りに約170店舗の屋台が並び、海鮮料理が特に充実しています。
- 営業時間:17:00〜翌1:00
- アクセス:MRT橘線「美麗島」駅徒歩5分
- おすすめグルメ:海鮮焼き、木瓜牛奶(パパイヤミルク)、土魠魚羹
その他の高雄おすすめスポット
- 美麗島駅:世界で最も美しい地下鉄駅の一つ。天井のステンドグラス「光之穹頂」は必見
- 西子湾:美しい夕日が見られるビーチ。夏は海水浴も楽しめます
- 旗津半島:フェリーで渡る小さな島。海鮮料理とビーチが人気
- 愛河:高雄市内を流れる運河。夜のライトアップされた遊覧船クルーズがロマンチック
- 柴山(寿山):野生の台湾ザルに会える山。展望台からの眺めも素晴らしい
台湾東部 – 大自然を満喫
台湾東部は西部とは対照的に、手つかずの自然が残る地域です。高い山々、深い渓谷、美しい海岸線が広がり、自然を愛する旅行者にとって楽園のような場所です。
花蓮・太魯閣渓谷
太魯閣国家公園
台湾を代表する絶景スポットで、大理石の断崖が切り立つ壮大な渓谷が20km以上続きます。「台湾のグランドキャニオン」とも称される、圧倒的な自然の造形美を体験できます。
主要見どころ
- 燕子口:断崖に無数の穴が開いた独特の景観。遊歩道から間近で観察できます
- 九曲洞:曲がりくねった渓谷美が楽しめる遊歩道。最も人気のあるスポット
- 長春祠:渓谷に建つ美しい中国式の祠。滝と一体となった景観が見事
- 天祥:太魯閣の中心地で、休憩スポットとなる小さな集落
⚠️ 太魯閣観光の注意事項
- 遊歩道を歩く際はヘルメットの着用が必須です(無料レンタル可能)
- 落石の危険があるため、雨天時や台風後は一部区間が閉鎖されることがあります
- 公式サイトで事前に開放状況を確認しましょう
- 日差しが強いため、帽子と日焼け止めは必須です
花蓮市内
太魯閣観光の拠点となる花蓮市には、以下の見どころがあります。
- 東大門夜市:花蓮最大の夜市。原住民料理も楽しめます
- 七星潭:美しい海岸線が広がるビーチ。丸い小石が特徴的
- 自強夜市:地元の人に人気の夜市。海鮮料理が美味しい
アクセス
台北から花蓮へは、台鉄(特急で約2時間30分、470NT$〜)または飛行機(約40分)でアクセスできます。太魯閣へは花蓮駅からバスまたはタクシー、あるいは現地ツアーに参加するのが一般的です。
台東の秘境スポット
台東は台湾最も東に位置し、手つかずの自然と原住民文化が残る地域です。
三仙台
海岸から離れた小島へと続く8つのアーチ橋が印象的な景勝地。島には3つの巨岩があり、伝説では仙人が訪れた場所とされています。
多良駅
「台湾で最も美しい駅」として知られる無人駅。ホームから太平洋を一望でき、青い海と山々の景色が絶景です。
綠島(緑島)
台東沖にある火山島で、美しいサンゴ礁とダイビングスポットとして人気。海底温泉もある珍しい島です。
台湾東部旅行のヒント
台湾東部は公共交通機関が限られているため、レンタカーやレンタルバイク、あるいは現地ツアーの利用がおすすめです。特に太魯閣や台東の観光スポットは点在しているため、効率的に回るには車が便利です。
台湾グルメ完全ガイド
台湾は「美食天国」と称されるほど、美味しい食べ物に溢れています。中華料理をベースに、日本、福建、客家、原住民など多様な食文化が融合し、独自のグルメシーンを形成しています。
絶対食べたい台湾料理トップ10
1. 小籠包(シャオロンバオ)
薄い皮の中に肉汁たっぷりのスープと具が詰まった蒸し餃子。台湾グルメの代名詞です。鼎泰豊(ディンタイフォン)が最も有名ですが、京鼎樓、高記なども人気です。
- 食べ方:レンゲに乗せ、生姜の千切りを乗せてから、醤油と黒酢を混ぜたタレにつけて食べます
- 価格:10個200〜300NT$
台湾グルメの代名詞、熱々の小籠包
2. 牛肉麺(ニウロウミエン)
台湾のソウルフードで、じっくり煮込んだ牛肉と牛骨スープの麺料理。紅焼(醤油ベース)と清燉(塩ベース)の2種類があります。
- 有名店:永康牛肉麺、林東芳牛肉麺、建宏牛肉麺
- 価格:150〜300NT$
3. 魯肉飯(ルーローハン)
豚バラ肉を甘辛く煮込んでご飯にかけた庶民の味。シンプルながら奥深い味わいで、台湾人のソウルフードです。
- 有名店:金峰魯肉飯、天天利美食坊、黄記魯肉飯
- 価格:30〜60NT$
4. 蚵仔煎(オアジェン)
牡蠣入りのオムレツで、夜市の定番グルメ。卵、牡蠣、野菜を炒めて片栗粉でとろみをつけ、甘辛いソースをかけて食べます。
- 価格:60〜80NT$
5. 鶏排(ジーパイ)
顔より大きいサイズの台湾風フライドチキン。ジューシーでサクサク、五香粉のスパイスが効いています。
- 有名店:豪大大鶏排
- 価格:70〜100NT$
6. 臭豆腐(チョウドウフ)
発酵させた豆腐を揚げた料理。強烈な匂いとは裏腹に、外はカリッと中はふわっとした食感で、ハマる人続出です。
- 価格:50〜80NT$
7. 刈包(グアバオ)
「台湾バーガー」とも呼ばれる、ふわふわの蒸しパンに豚の角煮、ピーナッツ粉、高菜、パクチーを挟んだ料理。
- 有名店:藍家割包、阿義刈包
- 価格:50〜70NT$
8. 担仔麺(タンツーメン)
台南発祥の小ぶりな麺料理。エビ出汁ベースのあっさりスープに細麺、挽肉、エビが入っています。
- 有名店:度小月(台南)、赤崁担仔麺(台北)
- 価格:70〜100NT$
9. 芒果冰(マンゴーかき氷)
夏の台湾を代表するスイーツ。ふわふわのかき氷に新鮮なマンゴーとマンゴーソースがたっぷり。
- 有名店:冰讃、思慕昔、騒豆花
- 価格:150〜250NT$
- ベストシーズン:4月〜9月
10. 珍珠奶茶(タピオカミルクティー)
台湾発祥で世界的ブームとなったドリンク。もちもちのタピオカとミルクティーの組み合わせは絶妙です。
- 有名店:春水堂、50嵐、清心福全、Coco都可
- 価格:45〜80NT$
小籠包の名店比較
| 店名 | 特徴 | 価格帯 | おすすめ度 |
|---|---|---|---|
| 鼎泰豊(本店) | 世界的に有名。皮が薄く上品な味わい | 200NT$〜 | ★★★★★ |
| 京鼎樓 | 鼎泰豊出身のシェフが開業。コスパ良好 | 180NT$〜 | ★★★★☆ |
| 高記 | 地元の人に人気。リーズナブルで美味しい | 120NT$〜 | ★★★★☆ |
| 明月湯包 | 大ぶりで肉汁たっぷり。24時間営業 | 80NT$〜 | ★★★★☆ |
タピオカミルクティー発祥の地
タピオカミルクティー(珍珠奶茶)は1980年代に台中で誕生しました。発祥の店とされる春水堂と翰林茶館の2店舗があり、どちらも「元祖」を主張しています。
春水堂
台中発祥のティーハウスチェーン。おしゃれな店内で、食事メニューも充実しています。タピオカミルクティー以外にも、様々なお茶や軽食が楽しめます。
現代のタピオカドリンク
現在では50嵐、Coco都可、清心福全など、多くのチェーン店が台湾全土に展開しています。甘さや氷の量を調整できるカスタマイズ性も人気の秘密です。
💡 オーダーのコツ
甘さは「無糖」「微糖」「半糖」「少糖」「正常」から選べます。台湾の「正常」は日本人には甘すぎることが多いので、「微糖」や「半糖」がおすすめです。氷の量も「去氷」(氷なし)「微氷」「少氷」「正常」から選べます。
ベジタリアン向けオプション
台湾は仏教文化の影響で、ベジタリアン料理(素食)が非常に充実しています。「素食」と書かれたレストランでは、肉や魚を一切使わない料理が楽しめます。
- 素食ビュッフェ:一律料金で食べ放題の店が多く、100〜200NT$程度
- 素食麺:野菜や豆腐ベースの麺料理
- 素食火鍋:野菜や菌類、豆腐製品を使った鍋料理
また、一般的なレストランでも「素食メニュー」を用意している店が多く、ベジタリアンやヴィーガンの方でも安心して食事を楽しめます。
台湾の夜市文化
夜市は台湾文化の重要な一部であり、地元の人々の生活に深く根ざしています。食べ物、ゲーム、ショッピングが一体となった娯楽施設として、毎晩多くの人で賑わいます。
夜市の楽しみ方
夜市とは
夜市は夕方から深夜まで営業する屋台の集合体で、台湾全土に数百箇所存在します。食べ物の屋台が中心ですが、服飾品、雑貨、ゲームなど多様な店舗が並びます。
訪問時間
ほとんどの夜市は17:00〜18:00頃から営業を開始し、22:00〜24:00頃まで賑わいます。最も活気があるのは19:00〜21:00頃です。
予算
1人あたり200〜500NT$程度で、様々な料理を楽しめます。ほとんどの屋台が50〜100NT$程度で、少量ずつ色々な料理を試せるのが魅力です。
人気屋台グルメ
| グルメ | 説明 | 価格 |
|---|---|---|
| 蚵仔煎 | 牡蠣入りオムレツ | 60〜80NT$ |
| 鶏排 | 巨大フライドチキン | 70〜100NT$ |
| 胡椒餅 | 胡椒と肉が入った焼き餅 | 50〜60NT$ |
| 臭豆腐 | 発酵豆腐の揚げ物 | 50〜80NT$ |
| 大腸包小腸 | ソーセージともち米の腸詰め | 50〜70NT$ |
| 地瓜球 | さつまいもボール | 30〜50NT$ |
| 豆花 | 豆腐プリンのデザート | 40〜60NT$ |
| 鮮榨果汁 | フレッシュジュース | 40〜80NT$ |
夜市でのマナーと注意点
マナー
- ゴミは指定の場所に:夜市内には多数のゴミ箱があります。食べ歩きのゴミは必ず捨てましょう
- 列に並ぶ:人気店は行列ができます。割り込みはせず、順番を守りましょう
- 歩きながら食べない:混雑時は立ち止まって食べるか、イートインスペースを利用しましょう
- 大声で話さない:周囲への配慮を忘れずに
注意点
- 貴重品の管理:混雑した場所ではスリに注意。バッグは前に持ちましょう
- 衛生面:評判の良い店を選び、生ものは避けるのが無難です
- アレルギー:食材を確認してから注文しましょう。「不要~」で「~抜き」を伝えられます
- 言語:英語や日本語が通じない店も多いので、指差しや写真を活用しましょう
- 現金:ほとんどの屋台は現金のみです。小銭を用意しておきましょう
💡 夜市を効率的に楽しむコツ
- まず全体を歩いて回り、何があるか確認する
- 食べたいものをリストアップする
- 少量ずつ注文し、複数の店を試す
- 人気店は行列が目印(地元の人が並んでいる店は外れなし)
- デザートは最後に残しておく
温泉・リラクゼーション
台湾は環太平洋火山帯に位置し、良質な温泉が数多く湧出しています。日本統治時代に開発された温泉地も多く、日本人には馴染みやすい温泉文化があります。
北投温泉
台北市内からMRTで約30分とアクセス抜群の温泉地です。硫黄泉が特徴で、日帰り入浴から宿泊まで、様々なスタイルで楽しめます。
主要施設
- 北投温泉博物館:日本統治時代の公衆浴場を改装した博物館。入場無料(月曜休館)
- 地熱谷:湯気立ち上る美しい温泉池。青緑色のお湯が神秘的
- 千禧湯:公共浴場で、リーズナブルに温泉を楽しめます(40〜50NT$)
- 日勝生加賀屋:日本の名旅館「加賀屋」の台湾進出店。本格的な日本式温泉体験ができます
- アクセス:MRT淡水信義線「新北投」駅下車
- 日帰り入浴:40NT$〜2,000NT$(施設による)
- 宿泊:3,000NT$〜20,000NT$
烏来温泉
台北市郊外の山間にある温泉地で、タイヤル族の原住民文化が残るエリアです。炭酸水素塩泉で、肌に優しい泉質が特徴です。
楽しみ方
- 烏来老街:温泉街の商店街で、原住民料理や特産品を楽しめます
- 烏来瀑布:高さ80mの迫力ある滝。トロッコ列車でアクセス
- 足湯:無料の足湯スポットが点在しています
- アクセス:MRT新店線「新店」駅からバスで約30分
- 日帰り入浴:300NT$〜800NT$
マッサージ・スパ情報
台湾では手頃な価格で本格的なマッサージを受けられます。観光の疲れを癒すのに最適です。
人気マッサージの種類と料金
| 種類 | 説明 | 料金(60分) |
|---|---|---|
| 足底按摩(足裏マッサージ) | 台湾式リフレクソロジー | 600〜1,000NT$ |
| 全身按摩(全身マッサージ) | オイルマッサージまたは指圧 | 1,200〜2,500NT$ |
| 推拿(中国式整体) | 経絡を刺激する治療的マッサージ | 800〜1,500NT$ |
| 芳療SPA | アロマを使った高級スパ | 2,500〜5,000NT$ |
有名マッサージチェーン
- 六星集:台北に複数店舗。清潔で技術が高い
- 麗緻休閒會館:高級ホテル系列の上質なスパ
- 皇家峇里腳底按摩:リーズナブルで観光客に人気
⚠️ マッサージ利用時の注意
- 予約をしておくとスムーズです(電話またはオンライン)
- チップは不要ですが、満足した場合は50〜100NT$程度渡すこともあります
- 力加減は「輕一点」(軽く)、「重一点」(強く)で調整できます
- 怪しげな店には入らないよう、評判を確認しましょう
ショッピング情報
おすすめのお土産
食品系
- パイナップルケーキ(鳳梨酥):台湾土産の定番。微熱山丘、佳德糕餅、李製餅家が人気
- 太陽餅:台中名物の薄いパイ菓子。奇華太陽堂が有名
- ヌガー(牛軋糖):糖村、快車肉乾のヌガーが人気
- 烏龍茶:凍頂烏龍茶、高山茶など。天仁茗茶や小茶栽堂で購入可能
- インスタント麺:満漢大餐(牛肉麺味)、曾拌麺など
- カラスミ:台湾特産の高級珍味
雑貨・コスメ系
- マスク:我的美麗日記(私のきれい日記)など台湾産フェイスマスクは日本でも人気
- 茶器:陶器や磁器の茶器セット
- 阿原石鹸(ユアンソープ):天然素材の手作り石鹸
- 客家花布グッズ:カラフルな伝統柄の小物
- 台湾ビール関連グッズ:オリジナルグラスなど
ショッピングエリア
台北のショッピングスポット
信義区
- 台北101モール:高級ブランドとレストランが充実
- 新光三越、微風広場:デパート
- 誠品書店信義店:24時間営業の大型書店(雑貨も豊富)
西門町
- 若者向けファッション、コスメ、雑貨の激安エリア
- 日本のサブカルチャーグッズも多数
東区(忠孝復興周辺)
- SOGO、明曜百貨などデパート集中エリア
- トレンドのブティックやセレクトショップ
迪化街
- 乾物、漢方薬、お茶の問屋街
- 伝統的な雰囲気の中、お土産探しに最適
台湾独特の街並み。伝統と現代が融合した都市景観
免税店情報
免税手続き
台湾では、同一日に同一店舗で2,000NT$以上購入すると、外国人旅行者は付加価値税(5%)の還付を受けられます。
手続きの流れ
- 「TRS(Tax Refund Shop)」マークのある店舗で2,000NT$以上購入
- パスポートを提示し、還付申請書を受け取る
- 出国時に空港の税関カウンターで商品と書類を提示
- 税関スタンプを押してもらう
- 還付カウンターで現金またはクレジットカードで還付を受ける
還付のポイント
- 還付率は購入額の4〜5%程度
- 手数料がかかる場合もあるため、少額の還付はあまりメリットがない
- 出国時に時間がかかる場合があるので、余裕を持って空港に到着しましょう
市内免税店
Everrich Duty Free、昇恒昌免税店など、市内にも免税店があります。これらの店では購入時に免税価格で買え、空港でピックアップするシステムです。
宿泊施設ガイド
エリア別おすすめホテル
台北
信義区(台北101周辺)
- 特徴:高級ホテルが多い。ショッピングに便利
- おすすめ:W Taipei、Grand Hyatt Taipei、寒舍艾麗酒店
中山・中正区
- 特徴:観光・ビジネスに便利な中心エリア
- おすすめ:オークラプレステージ台北、シェラトングランド台北、アンバサダーホテル
西門町
- 特徴:若者向け。リーズナブルなホテルが多い
- おすすめ:citizenM Taipei North Gate、Flip Flop Hostel
台北駅周辺
- 特徴:交通の拠点。地方への移動に便利
- おすすめ:シーザーパークホテル台北、パレ・デ・シン
予算別宿泊オプション
| カテゴリー | 料金帯(1泊) | 特徴 |
|---|---|---|
| ホステル・ゲストハウス | 500〜1,000NT$ | ドミトリーまたは個室。バックパッカー向け |
| ビジネスホテル | 1,500〜3,000NT$ | 清潔でコンパクト。朝食付きが多い |
| 中級ホテル | 3,000〜6,000NT$ | 快適な設備。良い立地 |
| 高級ホテル | 6,000〜15,000NT$ | 充実した施設。優れたサービス |
| ラグジュアリーホテル | 15,000NT$以上 | 最高級の体験。特別な滞在 |
予約のコツ
予約サイトの活用
- Booking.com:幅広い選択肢。キャンセル無料のプランが多い
- Agoda:アジアのホテルに強い。割引が多い
- Hotels.com:10泊で1泊無料プログラム
- Airbnb:アパートメントや民泊を探せる
予約時のチェックポイント
- 立地:MRT駅から徒歩圏内が便利
- 朝食:朝食付きかどうか確認。台湾の朝食を外で食べるのも楽しい
- キャンセルポリシー:予定が変わる可能性がある場合は無料キャンセル可能なプランを
- レビュー:最近のレビューを確認して実際の評判をチェック
- 設備:Wi-Fi、ドライヤー、冷蔵庫など必要な設備を確認
💡 お得に予約するコツ
- 早期予約割引を活用する(2〜3ヶ月前)
- 平日は週末より安いことが多い
- 連泊割引を提供するホテルを探す
- ホテルの公式サイトも確認(最安値保証がある場合も)
- 閑散期(6〜8月、旧正月直後)は料金が下がる
民泊・Airbnbの利用
台湾では民泊も人気です。特に家族やグループでの旅行では、アパートメントを借りると広々と過ごせて費用も抑えられます。ただし、合法的に営業している宿泊施設を選びましょう(営業許可番号の確認)。
旅行のヒントと注意事項
台湾での通信手段(SIM・Wi-Fi)
SIMカード
台湾到着後、空港で観光客向けプリペイドSIMカードを購入できます。
| キャリア | プラン例 | 料金 |
|---|---|---|
| 中華電信 | 5日間無制限 | 300NT$ |
| 台湾大哥大 | 7日間無制限 | 500NT$ |
| 遠傳電信 | 3日間無制限 | 250NT$ |
購入時にパスポートが必要です。スタッフが設定まで手伝ってくれるので、機械が苦手な方でも安心です。
ポケットWi-Fi
日本でレンタルして持参することもできます。複数人でシェアできるため、グループ旅行には便利です。料金は1日500〜1,000円程度です。
無料Wi-Fi
台湾では無料Wi-Fiが普及しています。
- iTaiwan、TPE-Free など公共Wi-Fiが利用可能(要登録)
- MRT駅、観光スポット、カフェで無料Wi-Fiが使える
- ホテルもほぼすべてWi-Fiを提供
安全・治安情報
台湾は治安が非常に良く、安全な旅行先として知られています。しかし、基本的な注意は必要です。
安全なポイント
- 夜間でも比較的安全に外出できる
- 凶悪犯罪の発生率が低い
- 警察や市民が親切で助けてくれる
- 交通ルールが比較的守られている
注意すべきポイント
- スリ・置き引き:観光地や混雑した場所では貴重品に注意
- ぼったくり:認可されていないタクシーや違法な店舗に注意
- 交通事故:道路横断時は注意。バイクが多く、予測しづらい動きをすることも
- レンタルバイク:台湾は右側通行。交通ルールの違いに注意
⚠️ 緊急連絡先
- 警察:110
- 救急・消防:119
- 外国人専用ホットライン:0800-024-111(英語・日本語対応)
- 在台湾日本大使館(台北事務所):+886-2-2713-8000
知っておきたいマナー
交通関連
- MRT車内での飲食は厳禁(罰金あり)
- エスカレーターは右側に立つ(台北)、左右どちらでも可(他の都市)
- 優先席はできるだけ譲る
食事関連
- レストランでは食べ残しても問題なし(無理に完食しなくてOK)
- お茶は無料で提供される店が多い
- チップの習慣はない(高級レストランではサービス料10%が加算される場合あり)
- 割り箸や使い捨てプラスチックの使用が制限されているため、マイ箸持参も検討
寺院・宗教施設
- 露出の多い服装は避ける
- 神像を背にして写真を撮らない
- お線香の煙を顔に浴びるのは良いとされている
- 本殿内部は撮影禁止の場合があるので確認を
その他
- トイレットペーパーは流せない場合が多い(ゴミ箱に捨てる)
- タバコのポイ捨ては厳しく取り締まられている(罰金6,000NT$)
- 公共の場での喫煙は基本的に禁止(喫煙エリアを確認)
便利な中国語フレーズ
| 日本語 | 中国語(繁体字) | ピンイン・読み方 |
|---|---|---|
| こんにちは | 你好 | ニーハオ |
| ありがとう | 謝謝 | シエシエ |
| すみません | 不好意思 | ブーハオイース |
| これください | 我要這個 | ウォーヤオジェガ |
| いくらですか? | 多少錢? | ドゥオシャオチエン? |
| トイレはどこ? | 廁所在哪裡? | ツーソーザイナーリ? |
| 辛くしないで | 不要辣 | ブーヤオラー |
| お会計 | 買單 | マイダン |
| 美味しい | 好吃 | ハオツー |
| 助けて | 救命 | ジウミン |
言語について
台湾では中国語(普通話/國語)が公用語ですが、台湾語(閩南語)、客家語、原住民諸語も話されています。観光地では英語や日本語が通じることも多く、特に若い世代は英語を話せる人が増えています。筆談も有効な手段です。
モデルコース – 3泊4日台北集中プラン
初めての台湾旅行におすすめの、台北を中心とした3泊4日のモデルコースをご紹介します。効率的に主要観光スポットを回りながら、台湾グルメも満喫できるプランです。
1日目:台北到着・市内観光
午前
- 10:00 桃園国際空港到着
- 入国審査、SIMカード購入
- MRT桃園機場線で台北駅へ(約50分)
- 12:00 ホテルチェックイン・荷物預け
- 12:30 昼食:鼎泰豊で小籠包
- 信義店または101店がおすすめ
午後
- 14:00 台北101
- 展望台で台北の街を一望
- 所要時間:1〜2時間
- 16:00 永康街散策
- おしゃれなカフェや雑貨店を見て回る
- 思慕昔でマンゴーかき氷(夏季)
夜
- 18:30 中正紀念堂
- ライトアップされた建物を見学
- 19:30 夕食:寧夏夜市
- 蚵仔煎、豬肝湯、芋圓などを食べ歩き
- 22:00 ホテル帰着
2日目:九份・十分観光
午前
- 8:00 ホテル出発
- 9:00 瑞芳駅到着
- 台鉄で台北駅から約40分
- 9:30 平溪線で十分へ
- 約30分
- 10:00 十分でランタン上げ体験
- 願い事を書いてランタンを飛ばす
- 十分老街を散策
- 11:30 十分瀑布へ
- 徒歩約25分
- 台湾のナイアガラを見学
午後
- 13:00 瑞芳駅に戻る
- 13:30 瑞芳でランチ
- 龍鳳腿や肉圓など地元グルメ
- 14:30 バスで九份へ
- 約15分
- 15:00 九份散策
- 基山街で食べ歩き(芋圓、魚丸湯など)
- 豎崎路の階段を登る
- 茶芸館でお茶タイム
夜
- 17:00 夕暮れの九份を楽しむ
- 赤提灯が灯る幻想的な景色
- 写真撮影
- 19:00 バスで台北へ
- 約1時間30分
- 21:00 士林夜市
- 軽く夜食を楽しむ
- 23:00 ホテル帰着
3日目:台北市内観光・文化体験
午前
- 8:00 朝食:阜杭豆漿
- 伝統的な台湾式朝食
- 早めに行かないと長蛇の列
- 9:30 故宮博物院
- 世界四大博物館の一つ
- 翠玉白菜、肉形石など必見
- 所要時間:2〜3時間
午後
- 12:30 昼食:故宮内のレストランまたは士林
- 14:00 龍山寺
- 台北最古の寺院を参拝
- 所要時間:30分〜1時間
- 15:00 西門町
- 若者の街でショッピング
- カフェでひと休み
- 17:00 台北植物園または二二八和平公園
- 夕方の散歩
夜
- 18:30 夕食:欣葉台菜本店または鼎元豆漿
- 本格台湾料理または深夜営業の朝食店
- 20:00 饒河街夜市
- 胡椒餅など夜市グルメ
- 21:30 足裏マッサージ
- 観光の疲れを癒す
- 23:00 ホテル帰着
4日目:最終日・お土産購入・帰国
午前
- 8:00 ホテルで朝食
- 9:00 チェックアウト・荷物預け
- 9:30 迪化街
- 乾物、お茶、漢方薬などお土産購入
- カラスミや烏龍茶がおすすめ
- 11:00 台北駅周辺
- 微熱山丘でパイナップルケーキ購入
- 新光三越や誠品書店でお土産探し
午後
- 12:30 昼食:金峰魯肉飯または永康牛肉麺
- 最後の台湾グルメを堪能
- 14:00 ホテルで荷物ピックアップ
- 14:30 台北駅からMRTで空港へ
- 所要時間:約50分
- 出発3時間前には空港到着を推奨
- 15:30 桃園国際空港到着
- 税関手続き(免税品がある場合)
- チェックイン
- 18:00頃 出発
💡 このプランのポイント
- 台北の主要観光スポットを効率的に回れる
- 九份・十分の日帰り観光を含む
- 複数の夜市を体験できる
- 台湾グルメを満喫できる
- 文化体験とショッピングのバランスが良い
このプランはあくまで一例です。興味や体力に応じてカスタマイズしてください。特に九份は混雑するため、平日の訪問や時間帯の調整をおすすめします。
まとめ – 台湾旅行を成功させるために
台湾は日本から近く、親日的で、美味しい食べ物と豊かな文化に溢れた、初心者にもリピーターにも魅力的な旅行先です。この記事でご紹介した情報を参考に、あなただけの台湾旅行プランを作成してください。
台湾旅行を最大限楽しむための10のポイント
- ベストシーズンを選ぶ:10〜11月、3〜4月が気候的に最適
- 悠遊カードを活用:交通費が割引になり、移動がスムーズ
- 夜市を楽しむ:台湾文化の真髄を体験できる
- 小籠包は必食:鼎泰豊など有名店を訪れる
- 九份は夕暮れ時に:赤提灯が灯る幻想的な景色を見逃さない
- 新幹線を利用:複数都市を効率的に回れる
- SIMカードを購入:常時ネット接続で安心・便利
- マッサージで癒される:観光の疲れを手頃な価格で癒せる
- お土産は計画的に:パイナップルケーキ、茶葉、マスクなど
- 基本的な中国語を覚える:「謝謝」「你好」だけでも現地の人とのコミュニケーションが楽しくなる
台湾旅行の魅力
台湾の魅力は、その多様性にあります。歴史的な寺院から最新のショッピングモール、自然豊かな渓谷から賑やかな夜市まで、様々な体験が一つの島に凝縮されています。そして何より、台湾の人々の温かいおもてなしの心が、旅行者を心地よく迎えてくれます。
2025年の台湾は、コロナ禍を経てさらに進化を遂げ、旅行者にとってより快適で便利な目的地となっています。新しい観光スポットの誕生、交通インフラの充実、デジタル化の推進により、訪れるたびに新しい発見があるでしょう。
最後に
この記事が、あなたの台湾旅行の計画に役立てば幸いです。台湾は何度訪れても飽きることのない、奥深い魅力を持つ国です。初めての方も、リピーターの方も、それぞれのペースで台湾の魅力を発見してください。
素晴らしい台湾旅行になりますように。一路平安!(イールーピンアン=良い旅を!)
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