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ワット・アルン(暁の寺)完全ガイド|バンコクで最も美しい寺院の魅力と見どころ

タイ

ワット・アルン(暁の寺)完全ガイド|バンコクで最も美しい寺院の魅力と見どころ

バンコクのチャオプラヤー川沿いにそびえ立つワット・アルン(暁の寺)は、タイを代表する美しい寺院のひとつです。高さ75メートルの大仏塔が川岸から堂々とそびえる姿は、バンコクのシンボルとして多くの人々を魅了してきました。

特に朝日や夕日に照らされた姿は息をのむ美しさで、「暁の寺」という名前の通り、朝焼けに輝く姿が有名です。しかし、実際には夕暮れ時のシルエットや夜のライトアップも素晴らしく、時間帯によって様々な表情を見せてくれます。

大仏塔を飾る無数の陶器片やガラスの装飾は、近くで見るとその繊細さに驚かされます。アユタヤ時代から続く歴史と、タイ仏教の世界観が凝縮されたこの寺院は、バンコク観光では絶対に外せないスポットです。

チャオプラヤー川から望むワット・アルンの大仏塔と周辺の景観

ワット・アルンの歴史と由来

ワット・アルンの歴史は、アユタヤ時代にまで遡ります。当時は「ワット・マコーク」という小さな寺院でしたが、1767年にアユタヤ王朝が滅亡した後、トンブリー王朝を開いたタークシン王がこの寺院に辿り着いたのが夜明け時だったことから、「暁の寺」と呼ばれるようになりました。

トンブリー王朝時代の重要性

タークシン王は、この寺院を王室の守護寺院として定め、後にエメラルド仏を安置する場所としました。このエメラルド仏は現在、王宮のワット・プラケオに祀られていますが、かつてはワット・アルンがその重要な役割を担っていたのです。

ラーマ2世・3世による大改修

現在見られる壮大な大仏塔は、ラーマ2世の時代に建設が始まり、ラーマ3世の時代に完成しました。クメール様式の影響を受けた独特の建築様式と、中国から運ばれた陶器片による装飾が施され、現在の美しい姿になりました。

この大仏塔は、仏教の世界観における宇宙の中心「須弥山(しゅみせん)」を表現しており、高くそびえる姿がまさにその象徴となっています。

建築の特徴と見どころ

高さ75メートルの大仏塔(プラプラーン)

ワット・アルンの最大の見どころは、何と言っても中央にそびえる高さ75メートルの大仏塔(プラプラーン)です。クメール様式を取り入れた独特の形状は、トウモロコシの穂のような優美な曲線を描いています。

この大仏塔は仏教における宇宙の中心・須弥山を表現しており、塔の頂上には金色の尖塔が輝いています。周囲には4つの小塔が配置され、それぞれが四方を守護する形となっています。

陶器片とガラスによる繊細な装飾

大仏塔の表面を覆う装飾は、遠くから見ると白く輝いて見えますが、近づいてよく見ると、色とりどりの陶器片や中国陶磁器の破片、貝殻、ガラス片などが丁寧にモザイク状に埋め込まれています。

これらの装飾材料の多くは、中国との貿易船のバラスト(船の安定を保つための重し)として運ばれてきた陶器を再利用したものです。花や神獣などの様々な模様が表現され、太陽の光を受けてキラキラと輝く姿は圧巻です。

登頂について(重要な変更点)

2025年10月時点の重要なお知らせ: 以前は大仏塔の頂上近くまで登ることができましたが、現在は安全上の理由から途中の階段までしか登れなくなっています。最上階への登頂は禁止されています。

階段は非常に急で傾斜角度は約70度もあり、手すりにしっかりつかまりながら慎重に登る必要があります。登れる範囲からでもチャオプラヤー川や陶器装飾を間近で見ることができ、十分に楽しめます。

高所が苦手な方や、階段の制限が気になる方は、下から眺めるだけでも大仏塔の美しさを十分に堪能できます。

ワット・アルンの大仏塔を飾る色とりどりの陶器片と中国陶磁器の装飾

参拝のポイントと見どころ

本堂の涅槃仏

大仏塔に目が行きがちですが、境内の本堂にも見どころがあります。本堂内には美しい涅槃仏が安置されており、静かで厳かな雰囲気の中で参拝することができます。ラーマ2世の遺骨が納められているとも言われています。

四方を守護する4つの小塔

中央の大仏塔の周囲には、四方を守護する4つの小塔が配置されています。それぞれの塔も陶器片で美しく装飾されており、中央の大仏塔を引き立てる役割を果たしています。

これらの小塔の周辺には、ヒンドゥー教の神々や中国の陶器人形が配置され、タイの寺院建築における多様な文化の融合を見ることができます。

仏教における須弥山の世界観

ワット・アルンの大仏塔は、仏教の宇宙観における中心「須弥山」を象徴的に表現しています。須弥山は世界の中心にそびえる聖なる山で、その周りを太陽や月が回り、様々な神々が住むとされています。

塔の各層には様々な装飾や彫刻が施され、仏教の世界観を立体的に表現しています。このような深い宗教的意味を知ると、ワット・アルンの美しさがさらに深く感じられます。

参拝マナーと服装規定

服装の注意点: タイの寺院では肌の露出を控えた服装が求められます。ノースリーブ、ショートパンツ、ミニスカート、破れたジーンズなどは不可です。

  • 男性:長ズボン、襟付きシャツが望ましい
  • 女性:膝下まであるスカートやズボン、肩が隠れるトップス
  • 靴:本堂内では脱ぐ必要があります

入口で服装チェックがあり、不適切な場合は有料(200バーツ程度)で羽織るものを借りることになります。最初から適切な服装で訪れることをおすすめします。

絶景を楽しむベストタイミング

朝焼けの美しさ

「暁の寺」という名前の通り、ワット・アルンは朝日を浴びた姿が特に美しいとされています。早朝6時頃から徐々に明るくなる空を背景に、大仏塔のシルエットが浮かび上がる光景は幻想的です。

ただし、寺院の開門時間は朝8時からなので、朝焼けを楽しむ場合は対岸から眺めることになります。対岸のワット・ポー側やチャオプラヤー川沿いのレストランから、朝日に照らされるワット・アルンを撮影する観光客も多く見られます。

夕暮れ時の黄金色

実際には、夕暮れ時のワット・アルンも非常に美しく、多くの観光客や写真家に人気があります。西日を受けた陶器片の装飾が黄金色に輝き、チャオプラヤー川の水面も赤く染まる光景は息をのむ美しさです。

夕方16時頃から18時頃が特におすすめの時間帯です。寺院内から夕日を眺めることもできますし、対岸から寺院のシルエットを撮影するのも人気です。

ライトアップされた夜の姿

日没後、ワット・アルンはライトアップされ、昼間とはまた違った幻想的な雰囲気を楽しめます。暗闇に浮かび上がる白い大仏塔は、まるで宝石のように輝きます。

夜のライトアップは寺院内からも美しいですが、対岸から眺める方がより全体像を楽しめます。チャオプラヤー川沿いのレストランで食事をしながら、ライトアップされたワット・アルンを眺めるのも人気のプランです。

写真撮影のおすすめスポット

寺院内から: 大仏塔を見上げるように撮影すると、迫力ある写真が撮れます。陶器装飾のクローズアップもおすすめです。

対岸から: チャオプラヤー川を挟んで撮影すると、川面に映る姿も含めて全体の美しさを捉えられます。ワット・ポー側の渡し船乗り場付近がベストスポットです。

船上から: チャオプラヤー川のクルーズ船から撮影すると、水上からの独特の視点で撮影できます。

夕日に照らされるワット・アルンのシルエットとチャオプラヤー川の黄金色の水面

アクセス情報と行き方

渡し船での行き方(最もおすすめ)

ワット・アルンはチャオプラヤー川の西岸に位置しており、対岸から渡し船でアクセスするのが一般的で便利です。

BTS(スカイトレイン)利用の場合:

  • BTSシーロム線「サパーンタクシン駅」下車、2番出口から徒歩3分でサトーン船着場へ
  • チャオプラヤーエクスプレスボート(オレンジフラッグ)に乗船し、「ターティアン船着場(N8)」で下船
  • 船着場から渡し船(3バーツ)でワット・アルンへ、所要時間約5分

MRT(地下鉄)利用の場合:

  • MRTブルーライン「サナームチャイ駅」下車、1番出口から徒歩約12分
  • またはMRT「サナームチャイ駅」から「ターティアン船着場」まで徒歩、そこから渡し船

ワット・ポーとのセット観光

ワット・アルンの対岸にはワット・ポー(涅槃仏寺院)があり、両方を1日で回るのが効率的です。ワット・ポーを先に訪れ、その後渡し船でワット・アルンへ向かうルートが一般的です。

さらに時間があれば、ワット・プラケオ(エメラルド寺院)と王宮も近いため、3つの主要寺院を1日で巡ることも可能です。ただし、かなり歩くため、余裕を持った計画をおすすめします。

バンコク三大寺院の入場料

  • ワット・アルン: 200バーツ(2024年3月より値上げ)
  • ワット・ポー: 300バーツ(2024年1月より値上げ)
  • ワット・プラケオ(王宮): 500バーツ
  • 3寺院合計: 1,000バーツ(約4,500円)

※タイ人は無料または割引料金で入場できます。

※料金は予告なく変更される場合がありますので、訪問前に最新情報をご確認ください。

基本情報

  • 拝観料: 200バーツ(外国人観光客)※2024年3月より値上げ
  • 開館時間: 8:00〜17:30(最終入場17:00頃)
  • 所要時間: 45分〜1時間30分程度
  • ベストシーズン: 11月〜2月の乾季(涼しく快適)
  • 住所: 158 Wang Doem Rd, Wat Arun, Bangkok Yai, Bangkok 10600

訪問時の注意点

バンコクは年間を通じて暑いため、特に日中の観光では熱中症対策が必要です。帽子、日焼け止め、水分補給を忘れずに。大仏塔の階段は非常に急なので、動きやすい靴で訪れることをおすすめします。

また、週末や祝日は混雑することが多いため、平日の午前中が比較的空いていて観光しやすい時間帯です。

実際に訪れた感想(体験談)

実際にワット・アルンを訪れると、まずその存在感に圧倒されます。チャオプラヤー川を渡る小さな渡し船からでも、その壮大な姿が見え、期待感が高まります。

陶器装飾の美しさと細部へのこだわり

遠くから見ると白く輝く大仏塔ですが、近づいてよく見ると、その装飾の細かさに驚かされます。色とりどりの陶器片が丁寧に配置され、花や神獣の模様を形作っています。

特に太陽光を受けてキラキラと輝く様子は、何時間でも眺めていられるほどの美しさです。ひとつひとつの陶器片を手作業で配置した職人たちの技術と根気に、深い敬意を感じました。

川から見た景色の素晴らしさ

寺院内からの景色も素晴らしいですが、対岸から眺めるワット・アルンもまた格別です。特に夕暮れ時、チャオプラヤー川沿いのカフェに座って、夕日に照らされるワット・アルンを眺めた時間は、旅のハイライトとなりました。

川を行き交う船、夕焼けに染まる空、そしてシルエットとなって浮かび上がる大仏塔。この光景を見るためだけでも、バンコクを訪れる価値があると感じました。

まとめ:ワット・アルンはバンコク観光の必見スポット

ワット・アルン(暁の寺)は、バンコクを訪れたら絶対に外せない美しい寺院です。高さ75メートルの大仏塔、繊細な陶器装飾、チャオプラヤー川の絶景、そして深い歴史と宗教的意味が融合した、まさにタイの文化と芸術の結晶といえます。

朝焼け、夕焼け、夜のライトアップと、時間帯によって異なる表情を見せるため、可能であれば複数回訪れてみるのもおすすめです。対岸のワット・ポーや王宮エリアと合わせて、バンコクの歴史と文化を深く体験できるでしょう。

おすすめの訪問プラン:

  • 午前中:ワット・プラケオ(王宮)→ワット・ポー
  • 午後:渡し船でワット・アルンへ(15:00〜16:00頃到着がベスト)
  • 夕方:ワット・アルン内または対岸で夕日鑑賞
  • 夜:対岸のレストランでライトアップを眺めながらディナー

適切な服装、水分補給、そして時間に余裕を持った計画で、ワット・アルンの美しさを存分に楽しんでください。きっと一生忘れられない思い出になるはずです。

📌 ワット・アルンの公式情報

開館時間、イベント、拝観料の変更などについては、タイ国政府観光庁の公式サイトをご確認ください。バンコクの寺院観光に関する情報が掲載されています。

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